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ソニーα6000

完成度を高めたEVF内蔵APS-Cミラーレス

 ソニーが3月14日に発売するミラーレスカメラ「α6000」の試作機をお借りできたため、外観と画面写真を中心にお届けする。製品版とは細部が異なる可能性をお含み頂きたい。

 α6000は、APS-Cサイズ相当の約2,430万画素CMOSセンサーを採用するソニーEマウント機。有効画素数は「NEX-7」(2011年11月発売)と同じだが、像面位相差AFを併用した「ファストハイブリッドAF」に対応している点が異なる。また、「NEX-6」(2012年11月発売)ではいくぶん中央寄りだった像面位相差AFの対応エリアが、画面のほぼ全域まで広がった。

 ボディサイズや重量はNEX-6とほぼ同じ。仕様表を見る限り、厚さが約2mm増えている程度。持ち心地はグリップの造形が凝っているおかげ、変わらず良好。

 画像処理エンジンは、35mmフルサイズ機「α7R」および「α7」(2013年11月発売)と同じBIONZ X。画像処理の高速化や、回折低減処理による高画質を特徴としている。Wi-Fi機能およびNFCを内蔵。カメラ内アプリ「PlayMemories Camera Apps」も利用できる。

APS-Cサイズ相当のCMOSセンサーを採用

 EVFは有機EL式の約144万ドット。NEX-7、NEX-6、α7シリーズのEVFは約236万ドットだが、このα6000でもMF操作をじっくり楽しみたいようなシーン以外では、何ら不足がなさそうな見え具合と感じる。

 マルチインターフェイスシューと内蔵ストロボも搭載。バッテリー室と記録メディアスロットは同スペースにある。使用バッテリーはα7R、α7、NEX-5T、α5000などと共通の「NP-FW50」。

 3型92.1万ドットのチルト式モニターを搭載。α5000のように、被写体側を向けられる180度チルトはできない。ボディカラーは、シルバーの純正Eマウントレンズより少し黄みがかったシルバーとしている。

 店頭価格は、ボディのみが6万8,000円前後、写真の16-50mmが付属するパワーズームレンズキットが8万3,000円前後、さらに55-210mmを加えたダブルズームレンズキットが10万8,000円前後の見込み。カラーは写真のシルバーのほか、ブラックもある。

画面

・撮影画面

・設定画面

・再生画面

本誌:鈴木誠