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Lexar、XQD 2.0やCFast 2.0カードを日本で発売

128GBのUHS-IIカード、512GB SDXCなども

マイクロン ジャパン株式会社は10月15日、Lexarブランドの新製品を日本国内に導入することを発表した。その中にはXQD 2.0カード、CFast 2.0カード、SDXC UHS-IIカードなどが含まれる。

いずれも海外で発表済み。日本での発売時期および価格は未定。

XQD 2.0カード

XQDフォーマットVer. 2.0規格に対応する製品群。XQDカードはニコンD4Sが採用する高速メディア。Lexar以外ではソニーが2014年10月に対応製品を発売している。

Lexar Professional 2933x XQD 2.0カード

最大読込速度440MB/秒の上位モデル。マイクロンでは市場で最速のXQDカードと説明している。書込速度は最大400MB/秒。

米国での価格は32GBが129.99ドル、64GBが239.99ドル、128GBが449.99ドル。

Lexar Professional 1400x XQD 2.0カード

最大読込速度を210MB/秒とした製品。最大書込速度は32GBが80MB/秒、64GBが185MB/秒。

米国での価格は32GBが89.99ドル、64GBが139.99ドル。

Lexar Professional Workflow XR2(XQD 2.0 USB 3.0リーダー)

最大4製品をスタッックして使えるカードリーダー「Lexar Professional Workflow」シリーズの新製品。XQD 2.0カードに対応する。XR1 1.0リーダーの後継。

シリーズの他のカードリーダーと組み合わせた状態

CFast 2.0カード

CFast 2.0は、2012年9月にCompactFlash Association(CFA)が発表した新規格の記録メディア。CFと近い見た目を持つ。ただし、従来のCFスロットでCFast 2.0メモリーカードは使用できない。

インターフェースにSATA IIIを採用。業務用デジタルビデオカメラでの採用例が見られる。現時点で民生用デジタルスチルカメラには採用されていない。

Lexar Professional CFast 3600x カード

業務用デジタルビデオカメラのARRI製品に最適化したというCFastカード。容量も128GBからとハイエンド向けの製品になっている。

最大読込速度は540MB/秒、最大書込み速度は445MB/秒。

米国での価格は128GBが369.99ドル、256GBが689.99ドル。

Lexar Professional CFast 3500x カード

容量32GBからスタートする下位製品。

最大読込速度は525MB/秒。最大書込速度は32GBが265MB/秒、64〜256GBが445MB/秒。

米国での価格は32GBが119.99ドル、64〜256GBが199.99〜689.99ドル。

SDXC UHS-IIカード

まだ市場で選択肢が少ないUHSスピードクラス3(U3)規格のUltra High Speed IIに対応。さらに今回、128GBの大容量を実現している。128GBのメディアで最速を謳う。

Lexar Professional 2000x SDXC UHS-II カード

最大読込速度は300MB/秒、最大書込速度は260MB/秒。

製品にはカードリーダーが付属。PCへの高速転送が期待できる。

米国での価格は289.99ドル。

SDXC 512GB UHS-Iカード

UHS-I対応ながら512GBの大容量を実現した製品。

Lexar Professional 633x SDHC/SDXC UHS-I カード

最大読込速度は95MB/秒。最大書込速度は45MB/秒。

512GBの大容量を活かし、4K、1080pといった記録の際、カードを交換することなく長時間の撮影が行える。

米国での価格は275.99ドル。

日本での成長率は31%

10月15日に都内で行われたプレスレセプションでは、マイクロンCPG(コンシューマープロダクツグループ)を構成する各分野のキーマンが来日。マイクロンCPGに含まれるLexarについては、Lexar担当副社長のウェス・ブリューワー氏が解説した。

Lexarは「Innovation」「Quality」「Solutions」の3つをキーワードに掲げている。

例えばInnovationとしては、CFastやUHS-IIへの一早い製品化が挙げられる。Qualitiyの実例としては、カリフォルニア本社のクオリティラボでの全品検査を行うなど、品質管理へのこだわりを強く訴求した。

このクオリティラボでは、各規格への適合性を見たり、耐久性などをテストしているという。こうした取り組みがキヤノン、ニコン、ソニー、オリンパス、富士フイルムといったカメラメーカーとのパートーナーシップと設計コラボレーションに結びついているとのことだ。

当日のプレゼンテーション資料より。

XQD、CFast 2.0、UHS-IIといったハイエンド向け製品を、一気に投入するLexar。日本での年間成長率は31%増とのことで、市場での存在感がさらに増しそうだ。

(本誌:折本幸治)